入れ歯
保険と自費の入れ歯の違い
保険診療の入れ歯 | 自由診療の入れ歯 | |
---|---|---|
装着時の違和感 | 違和感が強く、順応に時間が必要 | 異物感が少なく、早期になじむ |
密着度 | 口腔との密着度が低く、脱落の可能性が高い | フィット感が高く、安定した装着が可能 |
噛み合わせ | 細かな調整が困難で、不具合が発生しやすい | 理想的な噛み合わせまで調整が可能 |
部分入れ歯の見た目 | 金属の留め具が目立つ可能性がある | 留め具が目立たず、審美性が高い |
総入れ歯の見た目 | 使用素材が限定的で人工的な印象 | 歯や歯ぐきの自然な色調を実現 |
発音 | 会話時の支障が起こりやすい | 違和感の少ない自然な発声が可能 |
耐久性 | 経年劣化による変形やガタつきあり。定期調整が必須 | 長期使用が可能 ※ノンクラスプデンチャーを除く |
入れ歯の品質は、その製作方法や使用する材料によって大きく異なります。保険診療の入れ歯は、プラスチック素材を厚く使用するため装着時の違和感が強く、お口への密着度も十分とは言えません。また、部分入れ歯では金属のバネが目立ち、総入れ歯では色調が不自然になりがちです。さらに、発音のしづらさや経年による適合性の低下など、様々な課題があります。
一方、自由診療の入れ歯では、個人専用の型取りトレーを使用した精密な製作過程と、試作入れ歯による丁寧な調整により、優れた装着感と安定性を実現します。また、豊富な素材から患者様のニーズに合わせて選択できるため、自然な見た目と快適な使用感を両立できます。噛み合わせや発音への配慮も行き届いており、定期的なメインテナンスにより長期使用も可能です。
取り扱いのある入れ歯

ノンクラスプデンチャー
バネ部分が金属ではなく、歯ぐきの色に近い歯科用の樹脂で作られた入れ歯で、バネが目立たず装着しても見た目が自然です。また、金属を一切使用しないため、金属アレルギーの患者さんでも安心して使用できます。
- 治療期間
- 1ヶ月
- 回数
- 約4回
- リスク
- 引っ掛ける歯がない方はご使用いただけない。
保険が適用できないため自費診療になる。 - 料金
- 1床 1~4歯 110,000円(税込)
1床 5~8歯 165,000円(税込)
1床 9~13歯 220,000円(税込)

金属床
歯ぐきなどの粘膜に触れる床部分が金属で作られた入れ歯です。レジンに比べて強度があり、長期間の使用でも壊れにくく、食べ物や飲み物の温度が伝わりやすいのが特徴です。
- 治療期間
- 1ヶ月
- 回数
- 約5回
- リスク
- 金属アレルギーの方は使用できない可能性がある。
保険が適用できないため自費診療になる。 - 料金
- 1床 1~4歯 275,000円(税込)
1床 5~8歯 330,000円(税込)
1床 9~13歯 385,000円(税込)
1床 14歯 440,000円(税込)

レジン床
歯肉に触れる部分がプラスチックで作られた保険診療の入れ歯です。ある程度の厚みが必要なため装着時の違和感や熱伝導の悪さがあります。一方で幅広い症例に対応していて、リーズナブルで壊れた際の修理も容易です。
入れ歯の手入れについて

毎日のケアが入れ歯を長持ちさせる秘訣です。食べかすやプラークは付着しやすいものですが、丁寧な清掃で防ぐことができます。基本的なお手入れは就寝前に必ず行い、可能であれば毎食後の洗浄も効果的です。清掃後は必ず水に浸して保管し、乾燥は避けましょう。保管用の水は毎日新しく交換することをお勧めします。
より清潔に保つために、2~3日に一度は専用洗浄剤での洗浄をお勧めします。洗浄剤で汚れを浮かび上がらせた後、専用ブラシで優しく磨き、水でよくすすぎます。ただし、熱湯での消毒や漂白剤の使用は、変形や変色の原因となるため避けてください。
毎日の適切なケアは、入れ歯の見た目の美しさを保ち、お口の衛生状態も保ちます。これらの基本的なお手入れを継続することで、快適な装用感を維持することができます。